大島紬テーマに茶会 裏千家淡交会奄美大島支所 奄美市

2025年04月22日

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大島紬テーマに茶会 裏千家淡交会奄美大島支所 奄美市

茶道裏千家淡交会奄美大島支所(有村修一支所長、会員51人)は20日、奄美市名瀬の奄美川商ホールの茶室で「紬園遊茶会」を開いた。伝統工芸である本場奄美大島紬の着用機会をつくり、地元の産業を支援しようと毎年開催。今年は4席を設け、大島紬をまとった会員が約50人の招待客らをもてなした。

 

床の間には「千年の間、変わらずに緑を保つ松の樹木のように、大島紬も長く続いてほしい」との思いを込め、「松樹千年翠」の掛け軸が飾られた。亭主らは反物や紬柄の茶碗、たばこ盆のほか、糸巻型の香合など大島紬を連想させる小物も用いて茶を振る舞った。

 

一服した参加者は思い思いに茶道具をめで、亭主らと会話を交わして穏やかなひとときを楽しんでいた。

 

朝山弘乃幹事長は「若い世代にもっと参加してほしいという思いがある。お茶を通して大島紬や陶芸などにも興味を広げてもらえたら」と話した。

 

今回は同支所の青年部(会員12人)やその子どもたちが「お運び」役デビュー。青年部長の森帆嵩さん(40)は「茶道は敷居が高いイメージがあると思うが、今はラフに楽しもうというスタンスで活動している。伝統や日本人ならではの所作を学べるところが茶道の魅力」と語った。