奄美大島作品が準大賞 与論で国際観光映像祭

2022年03月19日

地域

日本部門準グランプリを受賞した観光PR動画「いのち、むきだし。奄美大島」の一場面(提供写真)

国内外の観光地の魅力を発信する第4回日本国際観光映像祭(同実行委員会主催)が16、17の両日、与論町を主会場にオンラインで開催された。過去最多の日本部門201本、国際部門1542本の作品が出品され、奄美大島自然保護協議会の「いのち、むきだし。奄美大島」が日本部門の準グランプリに輝いた。

 

2019年に大阪で初開催された国際観光映像祭。今回は奄美群島で撮影された8作品が日本部門で受賞。国際部門でも1作品が入賞した。

 

同映像祭では、国内の映像チーム3組が参加し、与論島の観光映像を制作して競う「ART&FACTORY JAPAN」も企画。最優秀賞に「アマンここにしかないもの」(制作・アウトクロップ・スタジオ)が選ばれた。

 

日本部門準グランプリの「いのち、むきだし。奄美大島」は、奄美の生物多様性にスポットを当てながら、旅行者の環境保全意識を高めていくことを目的とした観光PR動画。奄美大島在住のアーティスト、元ちとせさんの歌声に合わせて、アマミノクロウサギの子育てシーンなど世界的に貴重な映像が多く収録されている。

 

奄美大島自然保護協議会事務局の担当者は「世界自然遺産に登録された奄美大島の豊かな生物多様性、アマミノクロウサギをはじめとした独自の生態系からなる希少な動植物を守っていくためには、地元住民はもちろんのこと、観光客の皆さんの協力が不可欠。映像を通して自然の雄大さ、そしてその自然を守る大切さを知るきかっけになったら幸い」と受賞の喜びを語った。

 

審査委員長を務めた加嶋章博摂南大教授は「映像美に加えて、撮影した土地で暮らす人たちの思いを伝えられる作品が評価の高い作品として残った」と講評。「いのち、むきだし。奄美大島」については「命の貴重さや、生き物を大切にしてきた人々の思いもかけがえのないものだということをしっかりと伝えてくれる作品」と評価した。

 

奄美関係の他の入賞作品は後日掲載。