島尾ミホさん命日に追悼ミサと墓参り

2018年03月26日

地域

ミサに列席した島尾伸三さん家族(左)ら=25日、奄美市名瀬

ミサに列席した島尾伸三さん家族(左)ら=25日、奄美市名瀬

 奄美ゆかりの作家・島尾敏雄さんの妻・ミホさんの命日に合わせて25日、奄美市名瀬古田町のマリア教会で追悼ミサがあった。長男で写真家の島尾伸三さん(69)家族も列席し、NPO法人島尾敏雄顕彰会(潤井文子理事長)の関係者ら約30人と共にミホさんをしのんだ。

 

 ミサでは、ミホさんの写真が飾られ、好きだったというグレゴリオ聖歌が歌われた。厳かな雰囲気の中、参列者は、歌や祭事を通してミホさんの生前の様子を思い出し、冥福を祈った。

 

 伸三さんは参列者に敏雄氏が晩年使っていた名刺を配った。名刺には、鹿児島純心女子短期大学教授の肩書と鹿児島市内の自宅住所が書かれており、伸三さん宅に保管していた。

 

 伸三さんはミサ後、「来年は島尾ミホ生誕100年になる。母が好きだった聖歌を今年も聴かせることができてうれしい。天気がいいので、母とピクニックするような気持ちで墓参りしたい」と話した。

 

 伸三さん家族と顕彰会会員らは、ミサに続いて瀬戸内町加計呂麻島で島尾家の墓参りを行った。