徳之島署と協定締結 防犯カメラの映像提供で 天城町

2023年04月25日

地域

協定書を手にする森田弘光町長(右)と岩下文之署長=24日、天城町役場

天城町と徳之島署は24日、「天城町街頭防犯カメラ映像提供に関する協定」を締結した。町内に設置予定の24台の防犯カメラで撮影、記録した映像を、必要に応じて同署に提供する内容。森田弘光町長は「個人情報やプライバシーなどの問題に配慮しながら住民の安全安心につなげたい」と協定の効果に期待した。

 

調印式は同日、町役場であり、役場と同署から計13人が出席。森田町長と同署の岩下文之署長が署名、押印した。同署と管内自治体との同様の協定締結は徳之島町に続いて2例目。

 

同町は2022年度の単独事業で、町内市街地交差点2カ所に防犯カメラを設置しており、23年度にも2台を追加した。加えて今年度からは、国の「地域の安全・安心向上に向けた官民連携見守りサービス導入事業」を活用し、高齢者や子どもたちの見守りを目的としたカメラ20台を設置していく予定。

 

県警によると、22年の県内での刑法犯検挙件数2211件のうち、防犯カメラなどの映像が捜査に役立てられて検挙につながった例は795件。同署管内でも34件の刑法犯検挙のうち9件で、防犯カメラなどの映像が捜査で活用されたという。

 

岩下署長は調印式で「防犯カメラは設置するだけでも防犯効果があり、事件、事故が発生した際も記録映像が大いに役立つ」と有効性を強調。「事件、事故、行方不明事案などが発生した場合は、カメラの映像を有効に活用して早期解決に導きたい」と話した。