手仕事の魅力、一堂に 奄美手塾師会展はじまる 奄美市

2022年08月26日

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個性豊かな作品が並んだ創立30周年記念奄美手塾師会展=25日、奄美市名瀬

奄美手塾師会(岬眞晃会長、会員15人)の創立30周年記念展示会が25日、奄美市名瀬の市民交流センターで始まった。木工作品や陶芸、大島紬に絵を染め付けた「あまみ友禅」など約80点が並び、作者の人柄がにじみ出るような手仕事の魅力を伝えている。入場無料。28日まで。

 

手塾師会は奄美大島在住の技能者たちの交流を目的に1992年発足。ものづくりの技術や奄美の伝統を次世代に伝えようと、工作や昔遊び、島唄などの講習会を実施している。

 

会場には会員による絵画、染・織物、大島紬の小物などのほか、陶芸家や木工作家として活躍した歴代会長らの遺作も並んだ。アマミノクロウサギたちが八月踊りに興じる木彫作品や、大島紬に名画「モナ・リザ」を描いた着物など、個性あふれる作品に来場者は目を奪われていた。

 

初日は会員の有川清貴さん(70)によるミニ工作講座もあり、来場した児童らは厚紙や輪ゴムなど身近な材料でできるおもちゃ作りに夢中になっていた。ミニ講座は26日以降も実施予定という。

 

岬会長は「合同展示会は久しぶりなので、この機会にさまざまな技術を持った会員の作品を楽しんでもらいたい。また、作り手の仲間が増えればうれしい」と話し、会員を募っている。

 

問い合わせ先は電話090(6897)5024奄美手塾師会事務局の有川さん。