海謝美が知事表彰　海岸愛護功績たたえる　与論町

【沖永良部総局】２０２１年度の海岸愛護で功績のあった優良団体への知事表彰伝達式が２日、与論町の県大島支庁沖永良部事務所与論町駐在会議室であった。与論島で海岸清掃に取り組むボランティアグループ海謝美（阿多尚志代表、会員１７人）に表彰状が贈られた。

 

海謝美は１７年４月に発足。与論の海の環境保全を目的に、毎日午前６時半から約１時間、島内の海岸清掃を行っている。

 

県大島支庁沖永良部事務所の椛山良文所長は「きれいな自然環境を未来に残すための活動にご尽力いただき、感謝している」と功績をたたえ、グループ最年長会員の大山文子さん（８６）へ表彰状を手渡した。

 

阿多代表（６４）は「今後も島のすべての世代と共に活動し、島の自然や文化を守り伝えたい。観光客や訪問者とも交流し、環境問題の現実を見ながら、将来に向けての対策を一緒に考えていく」と語った。

 

県知事表彰は、長年海岸の美化清掃に努め、実績が顕著な団体・個人が対象。奄美からは今年度、瀬戸内町の伊子茂集落、俵自治会、油井集落会の３団体も選出された。