白熱レースに声援 35チーム出場、3年ぶり舟こぎフェス 奄美市名瀬

2022年05月10日

地域

1位でゴールし、こぶしを上げて喜ぶ伊津部水泳スポーツ少年団の児童ら=8日、奄美市名瀬

第14回舟こぎフェスティバル(同実行委員会主催)は8日、奄美市名瀬の小湊漁港であった。新型コロナウイルスの影響で3年ぶりの開催。奄美大島の小学生から一般まで計35チームが出場し、往復140㍍のコースで競った。会場には多くの人が応援に訪れ、白熱するレースを見守った。

 

奄美の伝統文化である舟こぎの普及・継承と青少年育成を目的に2009年から始まったイベント。来場者にマスク着用や手指の消毒を呼び掛けるなど、感染対策を徹底して開催した。

 

レースは小学生、中学生、高校生、一般の4部門で実施。選手らは掛け声に合わせて力いっぱいかいをこぎ舟を進めた。複数のチームがほぼ同時に折り返し地点を通過する接戦も繰り広げられ、観客はチヂン(太鼓)を鳴らして応援。選手らに熱い声援を送った。

 

2人の孫の応援に訪れたという中村公一さん(70)=奄美市名瀬=は「(孫たちが)こんなに上手だったとは」と驚いた様子。小学生の部で優勝した伊津部水泳スポーツ少年団の副主将、吉野麻莉亜さん(11)は「曲がるところが難しかったけど、いっぱいとばした。うれしい」と喜んだ。

 

橋口耕太郎実行委員長は「(実施の是非について)かなり迷ったが、やりたいという声が多かったので感染対策を徹底した上で実施しようと決めた。開催できてよかった」と笑顔で語った。

 

結果は次の通り。

【小学生の部】▽順位 ①伊津部水泳スポーツ少年団1分39秒09②大川子ども育成会③龍郷JVC

【中学生の部】▽順位 ①大川中学校ソフトテニス部A1分19秒55②朝日中学校サッカー部A③朝日中学校サッカー部C

【高校生の部】▽順位 ①大島高校ラグビー部A1分19秒16②大島高校ラグビー部B

【一般の部】▽順位 ①丸潮漕友会1分09秒71②ドリフターズ③ハーリーthe奄看ヒーローズなんです