盗採掘防止でパトロール 希少種保護へ警戒監視 徳之島

2023年10月01日

自然・気象

沿道から違法な昆虫トラップがないか確かめるパトロール隊員=29日、徳之島町花徳

徳之島地区自然保護推進協議会(豊村祐一会長)主催の秋季合同パトロールが29日夕から夜にかけて島内4エリアであった。同協議会、島内3町、環境省、林野庁から12人が参加。希少種が生息する島内の主要林道などを巡回し、希少野生動植物の盗採掘の未然防止を図った。今回のパトロールでは不審人物や違法なわな、希少野生動物のロードキル(交通事故死)などは確認されなかった。

 

パトロールは希少野生動植物の違法採取や違法トラップ設置の監視が目的。9~10月にかけてはアマミマルバネクワガタなどの希少昆虫の盗採や違法なトラップの設置が多発するシーズンでもあることから、パトロール隊は島北部、中部、中南部の希少動植物が生息する計4エリアを重点に巡り、沿道にトラップなどが設置されていないかを確認した。

 

近年はトラップの設置確認件数は減少傾向にあるが、豊村会長は「先日、伊仙町でペットボトルのトラップが確認されたとの報告もあった。まだまだ気を許せる状況ではない」と参加者に警戒を呼び掛けた。