眞久慈トンネルが貫通 23年度以降に開通へ 瀬戸内町

2022年10月12日

地域

古志側から久慈側へ貫通した眞久慈トンネル=11日、瀬戸内町

県が瀬戸内町で整備を進めている県道名瀬瀬戸内線伊目工区の古志、久慈両地区を結ぶ「眞久慈(まくじ)トンネル」(326㍍)が11日、貫通した。県大島支庁瀬戸内事務所建設課によると、本体工事は12月中旬の完了予定。開通は2023年度以降を見込んでいる。

両地区を結ぶ約1㌔の現道は斜面近くで幅員が狭く、災害時に通行できなくなる危険性が高い。こうした状況を踏まえて県は13年度から、安全で円滑な交通網確保と防災体制強化を図り、トンネル整備や車道拡幅などの工事を進めている。

眞久慈トンネルは幅員8・0㍍、うち車道5・5㍍で、今年4月以降、古志側から掘削していた。本体工事の事業費は13億6500万円。今年12月15日ごろまでに本体工事を終えた後、道路舗装や照明取り付けなど内部の設備工事に入る計画となっている。

久慈側近くまで掘削が進んで迎えた11日、現場では県大島支庁瀬戸内事務所や施工業者ら関係者約40人が立ち会い、重機で貫通させる瞬間を見守った。同事務所建設課の綾織孝文課長は「貫通は一つの節目。完成まで安全第一で進めてもらいたい」と語った。