移住者同士、親睦深める　コーヒーの実収穫体験　龍郷町久場

龍郷町在住の移住者らによる交流会が２６日、同町久場の龍郷コーヒー農園であった。コーヒーの実の収穫体験を楽しんだほか、屋外でテーブルを囲み、地場産コーヒーを味わいながら団らんし、移住者同士の親睦を深めた。

 

イベントは同町の空き家や移住に関する相談窓口「移住ガイドセンター住もうディ！」の開設２周年を記念して同センターが企画。１０年余り前から久場でコーヒー栽培に取り組む松崎俊一さん（６７）の協力で開催した。

 

松崎さんの農園では今期、１月から収穫を開始。天候の影響か、平年よりやや時期が遅く、これから収穫のピークを迎えるという。

 

この日は、移住歴２年以内の”新人移住者”を中心に１２人が参加。松崎さんから収穫に適した実の色付き具合や、摘み取りのこつを教わった後、手摘みでの収穫を体験した。

 

体験後は温かいコーヒーを手にテーブルを囲んで、互いに自己紹介。初対面の人同士もすぐに打ち解け、会話も弾んでいた。

 

１月に移住したばかりという堀池奈央さん（４５）は「イベントがなければ、町内でコーヒーが栽培されていることも知らないままだったと思う。貴重な体験ができた」と笑顔。

 

同センターで移住相談窓口を担う地域おこし協力隊の森まゆみさんは「イベントをきっかけに移住者同士の交流が広がり、互いに情報交換などもしてもらえたら」と語った。