移動販売で高齢者支援　大塚製薬の新商品、無償配布　徳之島「とくし丸」

徳之島でスーパーやコンビニエンスストアなどを展開する義村商店（ダイマルグループ、義村浩社長）はこのほど、同社がフランチャイズ契約を結んでいる「とくし丸」（本社徳島市）の移動販売車を用いて高齢者へ栄養調整食品を届けるサービスを始めた。食品・医療品大手の大塚製薬（東京都）の地域支援事業の一環で、同社の新商品２４０個を無料で配布する予定。

 

大塚製薬は全国６５０以上の自治体と連携協定を結び、住民の健康の維持・増進・支援活動を実施している。「とくし丸」が全国で展開する▽買い物弱者への対応▽高齢者の見守り│などの活動に賛同し、鹿児島県内では９月から、同社と契約して移動販売を行っている５社と連携して高齢者への支援を始めた。

 

１２日に配布の品を受け取った伊仙町木之香の安田スエさん（９０）は「いつも軒先まで来てもらえ、移動販売はありがたい存在。畑仕事で夏バテしないようにおいしく食べたい」と感謝した。

 

同店販売パートナーの富田晃成さん（２７）は「思わぬプレゼントにお客さんみんなが喜んでいる。今年は残暑が厳しいので、熱中症予防に役立ててもらいたい」と笑顔を見せた。