87歳で居酒屋経営 「体が動く限り続ける」 知名町の南さん

2022年10月02日

地域

87歳で居酒屋を経営する南哲次郎さん

【沖永良部総局】知名町の南哲次郎さんは87歳で現役、同町新城で「居酒屋島ごはん」を経営している。70~80代を中心とした友人知人の集まり場となっており、南さんは「みんなが喜んでくれることがうれしい。自分の体が動く限り店を続けたい」と話している。

 

店は空き店舗を買い取り、2019年7月にオープンした。「島ごはん」という名前だが、定食・軽食などのメニューはない。オープン当初に料理を担当していた友人が一緒に店を続けられなくなり、南さんだけで営業することになったからだ。

 

店名はそのままに、提供するのは飲み物と酒のつまみだけにした。自身も好きなカラオケ機器を設置し、「歌い放題千円」で、歌って飲んで、楽しめる店にした。新型コロナウイルスの影響で客が減り、厳しい経営状況が続いているが、「人を笑わせるのが好きだから」と気にする様子はない。

 

今年7月には店のオープン3周年と自身の免許更新、誕生日が重なったため、常連客らが店に集まり祝ってくれた。常連客の一人、西直實さん(82)は「客は知り合いばかり。気楽に行けて、楽しく歌って飲める店。ずっと続けてほしい」と魅力を語った。

 

現在、島内での新型コロナウイルス感染拡大の影響で9月末まで店を休業していたが、10月から再開した。営業日は「客から開けてほしいと連絡が来たとき」で、時間は午後7時半ぐらいからとしている。

 

南さんは「若い人も来て歌えばいい。歌には望み、悲しみ、喜び、人を元気づける力もある。コロナ感染防止対策を施し、待っている」と来店を呼び掛けた。

同店の連絡先は電話090(1083)4202南さん。