第2期中長期戦略を策定 あまみ大島観光物産連盟総会
2021年05月28日
社会・経済
奄美大島の5市町村と民間175社で組織する一般社団法人あまみ大島観光物産連盟(有村修一会頭)の2021年度第1回総会が27日、奄美市名瀬のホテルであった。20年度の実施事業、決算を承認。第2期中長期観光戦略(22~26年)を策定し、世界自然遺産登録効果を見据えた自然や文化の体験型観光・アドベンチャーツーリズムの推進などに取り組むことを申し合わせた。
有村会頭はあいさつで、「新型コロナウイルスの影響が落ち着く様子もなく、観光業を取り巻く状況は極めて厳しい」と指摘。世界自然遺産登録にも触れ、「世界的な注目を浴び今後、資本の競争に巻き込まれることが予想される。地元の企業が生き残れるよう行政とともに考えていく必要がある」と述べた。
20年度は、奄美空港内の観光情報発信施設を活用した誘客促進をはじめ、観光満足度調査やまち歩きガイド、ウェブ機能強化などに取り組んだ。大型クルーズ船の寄港は17回予定されていたが、新型コロナの影響ですべてのツアーが中止となったため、受け入れ時の物産ブース運営は実施できなかった。
第2期中長期観光戦略では新たな数値目標を定めた。22年度以降3カ年の旅行消費額を215億~240億円、延べ宿泊者数を77万~85万人、来訪者満足度を62~66%、リピーター率を38~40%に設定した。
21年度は国の事業などを活用し、有料制トイレの実証や滞在型ツアー・ワーケーションの推進などに取り組むほか、電動アシスト付きスポーツ自転車「Eバイク」を活用したアドベンチャーツーリズムの推進に向け、連絡協議会の設立も目指す。