こども食堂でコメ無料配布 徳之島町

2022年09月29日

社会・経済 

食事に訪れた子どもたちへコメを手渡す西野代表(右)=24日、徳之島町亀津

徳之島町のNPO法人「徳之島エンジェル・キッズ」(西野キミ子代表)は24日、運営する「こども食堂まごの手」=同町亀津=を訪れた地域の子どもたちに白米2㌔を配布した。白米は農林水産省の事業を活用した県内の事業所から提供されたもので、同法人の西野代表(83)は「いろいろな物資が不足しており、支援はとてもありがたい」と感謝を込めた。

 

徳之島エンジェル・キッズは2017年に発足し、第2、第4土曜の月2回、昼食と夕食を子どもたちに無料で提供している。白米は丸山物産(鹿児島市)が農水省の「国産農林水産物等販路新規開拓緊急対策事業」を活用し、県内の子ども食堂や幼稚園などの児童施設へ計1万2千㌔を寄贈した。

 

同日は子ども約30人が「こども食堂まごの手」を訪問。計60㌔の米が手渡された。3人の子どもがいる40代の母親は「台風の影響もあって、特に野菜が値上がりしている。主食のお米があるととても助かる」と笑顔を見せた。

 

同NPOには10月までに合計約200㌔の白米が届く予定。西野代表は「コロナ禍が続いている影響で訪れる子どもも減っているが、責任を持って全部配りたい」と話した。