キビ搬入2万4642㌧ 与論島製糖

2022年03月27日

社会・経済 

21年産の原料キビ搬入を終えた与論島製糖=21日、与論町

与論町の与論島製糖与論事業所は25日、2021―22年期(21年産)の原料サトウキビ搬入を終了した。搬入量は前期を1279㌧下回る2万4642㌧。平均甘しゃ糖度は17・09度(前期比2・13度増)だった。

 

今期は5年連続の年内操業開始となり、昨年12月7日に原料キビの搬入を開始した。搬入終了は当初の計画から、6日間延長した。

 

基準糖度帯(13・1~14・3度)を上回るキビは99・7%(同23・5ポイント増)で、基準以下は0・1%(同2・9ポイント減)だった。

 

収穫面積は394㌶(同増減なし)、10㌃当たりの収量(単収)は前期比0・323㌧減の6・254㌧だった。

 

与論事業所の中野貴志所長(46)は「今期は生育期、登熟期とも気象条件が良く、高単収で高糖度の原料となった」と総括。搬入期間については「1月下旬から降雨が多く計画に遅れが生じたが、関係者の協力もあり最小限の遅れにとどめることができた」と振り返った。来期に向け、生産者には「早めの春植えや管理作業などを行い、面積拡大と増産につなげてほしい」と呼び掛けた。