乳製品など品薄 船便乱れ、影響続く 台風2号

2023年06月03日

社会・経済 

乳製品など一部商品の品薄状態が続いている奄美内のスーパー=2日、奄美市名瀬

台風2号の接近に伴い船便の乱れが続き、奄美群島のスーパーや小売店では生鮮食品や乳製品などの品薄状態が続いている。多くの店舗は5月31日を最後に入荷が止まったまま。各店とも4日の入荷再開を見込んでいる。

 

奄美大島の多くのスーパーでは2日、野菜や精肉など生鮮食品や乳製品、パンなどの商品が不足し、空の商品棚が目立った。奄美市名瀬のスーパーでは、台風の影響を見越して生鮮食品の発注・入荷を早めに停止したため、品薄状態が長期化。店長(59)は「大型の台風ということだったが、天候が思ったより荒れずに生活は日常通り。お客さまの需要はあるものの、商品が少ないというギャップができてしまった」と話した。

 

同市名瀬のグリーンストア入舟店でも一部商品が不足。フロア長の岡崎千恵さん(48)は「牛乳やパンなど日配品の品薄が続いている。野菜など一部商品は最後の船が出る直前に発注し入荷が間に合ったので少しは供給できているが、(入荷再開まで)ぎりぎりもつかもたないかという状態」と語った。

 

買い物に訪れた同市名瀬の男性(62)は「台風時は長期保存できる冷凍食品などを1週間分くらい買い込むようにしている。乳製品がなくなっていたが、ほかの商品は思ったよりはあったのでよかった」と胸をなで下ろした。