人にも動物にも優しい運転を 街頭でドライバーに呼び掛け 伊仙町で交通安全運動

2022年09月27日

社会・経済 

通りがかりの車両に安全運転を呼び掛けた街頭キャンペーン=26日、伊仙町伊仙

秋の全国交通安全運動(21~30日)に合わせた街頭キャンペーンが26日、伊仙町の徳之島交流ひろば「ほーらい館」周辺であった。徳之島署、交通安全協会、環境省から計10人が参加。野生動物のロードキル(交通事故死)防止も呼び掛け、人にも野生動物にも優しい運転をするよう協力を求めた。

 

同署管内の人身事故は8月末時点で33件。前年同期より11件増加で多発傾向にある。国の特別天然記念物アマミノクロウサギのロードキルも奄美大島、徳之島の両島で2年連続過去最多を更新している。

 

参加者らは通りがかった車両を呼び止め、交通事故防止やロードキル防止のための注意事項を記したリーフレットやうちわなど50セットを配布して協力を求めた。

 

伊仙町では今年、7年ぶりにアマミノクロウサギの生息が確認されている。環境省徳之島管理官事務所自然保護官補佐の中澤孝さんは「伊仙町ではロードキルは確認していないが、島内では過去最悪のペースで発生している。特に夜間の運転には注意してほしい」と呼び掛けた。

 

同署の上白石学交通課長は「キャンペーンの重点は飲酒運転撲滅と横断歩道での安全確認。信号のない横断歩道で歩行者が待っている場合は必ず停車して歩行者の横断を優先するように」と注意を求めた。