和装の魅力を発信 「奄美 美の競演」 多彩な演目で観衆魅了 県奄美パーク

2022年12月13日

社会・経済 

和装文化を広めようと開催された「奄美 美の競演」=11日、県奄美パーク

大島紬と京染の和装ファッションショー「2022奄美 美の競演(大島紬と京染の祭典)」(同実行委員会主催)が11日、奄美市笠利町の県奄美パーク内イベント広場であった。着物ショーや日本舞踊など多彩な演目で、和装の魅力を発信。200人を超える和装ファンらが会場を訪れ、華やかなステージを楽しんだ。

 

「美の競演」は和装文化を広めようと04年に始まった。今年は新型コロナウイルスの影響で3年ぶりの開催。国内やドイツ、オーストラリアで活動するバイオリニストの信田恭子さんの独奏を皮切りに、大島紬や京染のファッションショーで盛り上がった。

 

大島紬のショーには、地元のモデル11人が登場。出演者が大島紬に込めた思いを伝えるナレーションに合わせてランウェイを歩いた。京染着物ショーには県外から来島したモデルたちが出演。アイテムごとの魅力をアピールし、観衆を魅了した。

 

実行委員会の平塚力也事務局長(63)=京都市=は「『奄美の魅力を広く伝えたい』という思いで県外から出演者を呼んでいる。3年ぶりの開催となったが、いつも通りいい反響をいただいてうれしい」とイベントを振り返った。

 

龍郷町の大島紬織工養成所に通っているという同町の柳原スミヨさん(74)は「ショーには何度か来たことがあり、開催を楽しみにしていた。たくさんの種類の着物を間近で見られて目の保養になった」と話した。