大島紬の新たな着こなし発信 NEO和装ファッションショー

2022年11月22日

社会・経済 

新しい着こなしで大島紬の魅力を紹介したファッションショー=20日、鹿児島県奄美市笠利町

和装の新しい着こなしを提案する一般社団法人NEO和装スタイル協会(鹿児島市、緒方千奈代表)主催のイベントが20日、鹿児島県奄美市笠利町のレストランであった。着物と洋服、ハイヒールなどを組み合わせた「NEO和装」のファッションショーなどがあり、普段着で気軽に楽しめる大島紬の着こなしを提案した。

 

NEO和装スタイル協会は、スタイリストの緒方さんが「若者にもっと和装の魅力をアピールしたい」「祖父母や親から受け継いだ大島紬を日常的に活用してもらいたい」との思いで2017年に法人化。鹿児島県を中心に国内外で和装イベントやファッションショーを実施している。

 

奄美大島での開催は今回が初めてで、約70人の来場者のうち半数は島外から参加した。ファッションショーでは和洋織り交ぜた個性的な着こなしが次々と登場。参加者も本場奄美大島紬などに身を包み、ファッションのこだわりや着物にまつわる思い出などを語り合って交流を広げていた。

 

島唄や地元歌手のライブステージなどがあったほか、今年デビュー20周年の元ちとせさんもサプライズゲストとして歌声を披露して参加者を楽しませた。

 

学校で大島紬について調べているという大島北高校の生徒らは「洋服アイテムとの組み合わせも違和感がなく、自分でもぜひ着てみたいと思った」「見る人を楽しませるだけじゃなく、着る人も自信に満ちていてかっこよかった」と話していた。

 

龍郷町の大島紬織元「夢おりの郷」の南晋吾代表(41)は「新型コロナで着る機会が減る中、ありがたい取り組み。普段着としての新しい着方が大島紬を楽しむ入口となればうれしい」と話した。