奄美、喜界の8人が就農 次代の担い手、決意新た 名瀬で「励ましの会」

2022年06月10日

社会・経済 

先輩農業者など関係機関から激励を受けた新規就農者ら(前列)=9日、奄美市名瀬

奄美大島・喜界島地区の2022年度新規就農者励ましの会が9日、奄美市名瀬の市民交流センターであった。21年度以降に就農した20~50代の対象者8人のうち、7人が出席。次代の奄美農業の担い手として決意を新たにした。

 

励ましの会は新規就農者が早期に農業経営を確立し、地域農業の担い手として円滑に定着できるように、大島地区農業改良普及事業協議会と県大島支庁農政普及課が主催。農業、行政関係者ら約30人が参加した。

 

22年度の対象者は奄美市、喜界町各3人、大和村、瀬戸内町各1人。それぞれパッションフルーツやタンカン、マンゴー、肉用牛、サトウキビの生産に取り組む。

 

出席した新規就農者らが自己紹介し、今後の抱負を述べた。北海道からIターンしてパッションフルーツ生産に取り組む山越織江さん(29)=奄美市名瀬=は「いいものをつくる、自分が納得できるものをつくるという初心を忘れず、一年一年大切に励んでいきたい」と力を込めた。

 

新規就農者を支援する大島地区指導農業士会の藤村秀久会長らが励ましの言葉を述べ、「基本をしっかり学んで、夢の実現のため、失敗を恐れずチャレンジして」と活躍に期待した。