子ども食堂の理解深める 「たくして」(鹿児島市)が説明会 和泊町

2022年08月20日

社会・経済 

子ども食堂について理解を深めた説明会=18日、和泊町

かごしまこども食堂支援センターたくして(園田愛美理事長)主催の「こども食堂まるごと説明会」が18日、和泊町役場結いホールであった。町民13人が参加。園田理事長らセンター職員が子ども食堂の立ち上げ方や意義、継続するこつなどを伝えた。

 

説明会は、「たくして」が国から休眠預金などを活用した新型コロナウイルス対応緊急支援助成を受けて展開する「こども食堂で島のみんながつながる事業」の一環。沖永良部島を皮切りに、奄美各島を回る予定。

 

園田理事長自身も2016年に鹿児島市で有志とともに子ども食堂を立ち上げた。説明会では当時の経験に基づき、子ども食堂の利点として▽親はベテラン主婦から地域の伝統料理などを知る機会に▽乳幼児は家庭外の人に触れ、社会に対する信頼感が生まれる▽小学生は多世代交流で多様な人と生きることの楽しさを味わう-などを挙げた。

 

持ち帰り弁当への切り替えや食堂内の人数制限を行うなど、新型コロナ禍の中で子ども食堂の運営を継続するための工夫も紹介し、「地域や子どもを思い行動する人の思いを増やしたい。皆さんが子ども食堂の理解者、応援団になってほしい」と呼び掛けた。

 

参加した青果物直売所代表の女性(68)は「直売所で余った野菜を子ども食堂に活用できないかと思い参加した。地域に高齢者が多いので、高齢者との交流の場にもしていけたら」と話した。