漁業集落が「お魚教室」開催 家族連れ30人が受講 伊仙町

2022年10月04日

社会・経済 

手ほどきを受けながら魚をさばく参加児童=2日、伊仙町の前泊漁港

伊仙町漁業集落(岩井哲之助代表、会員9世帯)主催のお魚教室が2日、同町犬田布の前泊漁港であった。家族連れ約30人が受講してうろこ取りや包丁で三枚に下ろす作業に挑戦。魚をおいしく食べるためのさばき方を学んだ。

 

同集落による開催は昨年に続き2回目。魚食離れが進む中、魚に興味を持ってもらう目的で、今年も水産庁の離島漁業再生事業交付金を活用して開催した。

この日用意された魚は奄美大島で養殖した40センチ超のマダイと今朝捕れたばかりの30㌔超のシビ(キハダマグロ)。子どもたちはうろこ取りや内臓の除去、三枚に下ろす工程を体験。包丁を使う作業が多く恐る恐るといった感じだったが、同集落会員の指導の下できれいに身を切り分けた。

 

切り分けたマダイは1家族1匹分を持ち帰ったほか、その場で刺し身の試食もあった。徳富友都君(伊仙小5年)は「釣りが好きなので魚のさばき方も学びたかった」と述べ、「骨を切る作業で少してこずった。もっと上手くなって自分で釣ったイシガキダイを刺し身にしたい」と語った。

 

同集落の清瀬能一副代表(62)は「昨年、阿権小で開いた教室が好評だったので今年も開催した。心配した包丁の扱いも上手なもの。もっと魚食に親しんで伊仙で捕れる魚をどんどん食べてほしい」と目を細めた。