糖度、酸切れよく高評価 瀬戸内町 パッション、分析検討会

2022年06月16日

社会・経済 

生産振興と販路拡大を目的に開かれたパッションフルーツ果実分析検討会=15日、瀬戸内町古仁屋

瀬戸内町を代表する特産果樹パッションフルーツの果実分析検討会(瀬戸内パッションブランド産地協議会主催)が15日、同町のせとうち物産館であった。農家23戸が持ち寄った果実46点の糖度、酸度を測定。平均糖度は18.0度、平均酸度は2.07%で、糖度は過去10年の平均値(17.5度)を上回った。関係者は「酸切れも良く甘くておいしい果実ができた」と評価した。

 

生産振興と販路拡大を図る目的で毎年6月中旬に実施している。出品はルビースターとサマークイーンの2種。県や町の担当者、協議会役員らが果実を切開して糖度と酸度を測定した。糖度は最高19.5度、最低16.7度。酸度は最高3.13%、最低1.47%だった。

 

県農林水産部農政普及課の担当者は今期産の生育状況について「日照時間が平均の半分程度だが、日照不足の影響で収穫時期が遅れたことでかえって果実が熟し、品質が良くなったのではないか」と分析した。

 

産地協議会の有田修一会長(65)は「出荷が昨年より3週間遅れたが、その分甘くて酸味も良い。かごしまブランドとして自信あるパッションフルーツを皆さんに届けられる」と話した。

 

町内の今期産の収穫面積は2.5㌶で、生産量は40㌧を計画。収穫は7月いっぱいまで続く見込み。