金賞に西田さん、玉野さん 奄美群島たんかん品評会

2023年02月09日

社会・経済 

60点の出品があった奄美群島たんかん品評会の審査=7日、奄美市名瀬

2022年度奄美群島たんかん品評会(奄美群島農政推進協議会、JAあまみ主催)の表彰式が8日、奄美市名瀬の市農業研究センターであった。奄美大島、喜界島、徳之島から60点の出品があり、L階級は奄美市の西田昭仁さん、2L階級は大和村の玉野公和さんがそれぞれ金賞に選ばれた。主催団体によると、今期は栽培管理が難しい気象条件だったが、農家の努力もあり「全体的には平年並みか、それ以上の仕上がり」という。

 

品評会は農家の生産意欲向上や高品質果実生産の推進による銘柄確立などが目的。市場での需要が高いLサイズと2Lサイズの2階級を対象に行われた。

 

出品数は前年度より2点多く、島別は奄美大島37点(L18、2L19)、喜界島1点(2L)、徳之島22点(L11、2L11)だった。

 

審査は7日、市農業研究センターと隣接する奄美大島選果場で実施。尾松直志審査委員長(県農業開発総合センター大島支場長)ら7人で、果実の着色や傷の具合などの外観に加え、選果場の機械で糖度・酸度も確認した。

 

糖度はLが平均11・4度、最高12・5度。2Lが平均11・1度、最高12・1度。酸度も程良い状態だった。

 

尾松審査委員長は「気温は年末年始が高く、その後は一気に下がるなど気象的には非常に難しい条件だったと思うが、糖度、酸度ともバランスのいい品が数多く出品された」と講評した。

 

金賞以外の入賞者は次の通り。(敬称略)

【L階級】▽銀賞 松本幸徳(徳之島町)▽銅賞 大海昌平(大和村)

【2L階級】▽銀賞 藤村秀久(大和村)▽銅賞 西田昭仁

【審査員特別賞】是枝純一(徳之島町)

【奨励賞】金城良洋(奄美市)