3人修了、門出祝う 大島紬技術専門学院

2022年03月29日

社会・経済 

本場奄美大島紬技術専門学院の修了証書を受け取る修了生=28日、奄美市名瀬

大島紬の織り技術者を育成する本場奄美大島紬技術専門学院(校長・牧雅彦本場奄美大島紬協同組合理事長)の2021年度修了式が28日、奄美市名瀬の市産業支援センターであった。2年間の課程を修了した女性3人の門出を祝って一人一人に証書が手渡された。

 

21年度の修了生は奄美市名瀬の宇井志乃さん(44)、坂元満子さん(62)、白畑早由美さん(59)。牧校長は式辞で「大島紬は歴史ある伝統産業であり、織りは特に大事な工程。経験を基礎に技術の向上に努め、産地活性化に役立ててほしい」と伝え、紬産業の担い手としての成長に期待した。

 

修了生代表で答辞を述べた宇井さんは、4月から島内の工房で織り技術者として働く予定。「機織りは根気のいる作業であり、自分との戦い。初めて反物を織り上げた時の感激は一生忘れない。早く一人前になれるよう頑張りたい」と語った。