赤灯台が行方不明 強風、高波で倒壊か 奄美海保、船舶に注意喚起

2018年10月01日

社会・経済 

 消失前の名瀬港西防波堤灯台(奄美海上保安部提供)

消失前の名瀬港西防波堤灯台(奄美海上保安部提供)

消失した名瀬港西防波堤灯台の台座(奄美海上保安部提供)

消失した名瀬港西防波堤灯台の台座(奄美海上保安部提供)

 台風24号が奄美地方を通過した30日、奄美大島の海の玄関口・名瀬港の灯台が消失していることが分かった。奄美海上保安部は「強風や高波で倒壊したのではないか」とみて調査を進めている。

 

 奄美海保によると、消えていたのは名瀬湾に突き出た西防波堤の灯台。29日午後8時ごろは存在を確認していた。30日午前9時ごろ、台風の被害調査に出た海保職員が、コンクリート製の基礎部分を残してなくなっているのに気付いた。

 

 灯台は1989年12月25日に設置。高さ11メートル、直径2・2メートルの強化プラスチック製で、中は空洞。夜間に赤く点滅し、名瀬湾に出入りする船舶の運航を支えていた。灯台も赤色で、市民から赤灯台とも呼ばれていた。

 

 奄美海保は今後、消失した灯台の捜索を進めつつ、ホームページなどで船舶関係者に対する周知、注意喚起を行う。現地での対応は検討中。灯台については「再設置を目指す」としている。