プロの助言で技術向上 現役女子バレーボーラーが来島 奄美大島

2024年04月04日

スポーツ

奄美大島の子どもらにバレーボールの指導をする水上真悠子選手(右)と西行米選手(中央)=3日、龍郷町のりゅうゆう館

小学5、6年生を対象とした現役プロバレーボール選手との交流イベント「ブレス浜松in奄美 バレーボール交流会」が3日、龍郷町りゅうゆう館であった。V2リーグに加盟する「ブレス浜松」所属の水上真悠子選手(28)と西行米(さいぎょう・まい)選手(23)が来島。児童らはプロの技術を間近で見たり、直接アドバイスを受けたり、試合を体験したりしてスキルを向上させた。

 

交流会には奄美大島内から23人が参加。主催は奄美市名瀬の特別養護老人ホーム「奄美佳南園」を運営する社会福祉法人「聖隷福祉事業団」(静岡県浜松市)。同事業団はオフィシャルパートナーとしてブレス浜松を支援しており、佳南園からの呼び掛けで交流会が実現した。

 

参加者らはウオーミングアップ後、4チームに分かれてバランスボールを使ったミニゲームを体験したほか、レシーブやアタックなどの練習にも汗を流した。

 

水上選手と西行選手が見本を披露した力強いアタックには会場から歓声が上がり、参加者は水上選手からの「助走のスピードを意識して」という助言に従って練習に励んだ。

 

後半にはチーム対抗の試合も実施。参加者は教わった指導内容を反すうしながら試合に熱中した。

 

宇検村田検から参加した「宇検バレーボールスポーツ少年団」の肥後皇誠君(11)は「(選手たちは)関節の使い方などをよく考えてレシーブやサーブを打っているんだと思った。今年はレギュラーになるので、きょう教わったことを忘れないようにしてチームを優勝まで導きたい」と感想。龍郷町龍瀬小のバレーボールクラブに所属する村田聖奈さん(11)は「アタックの打ち方などのコツをいっぱい教えてもらったので、今後の試合に生かしたい」と目を輝かせた。

 

水上選手は「奄美の子どもたちはフレッシュで元気で、奄美はいいところなんだと思わせてくれた。みんな一生懸命取り組んでくれてこちらが助けられた」。西行選手は「最後の試合では、きょう一番のいい笑顔を見れて、楽しんでくれた様子でよかった」と交流を振り返った。