大島地域2万4417人で過去最多 コロナ禍制限緩和が影響 22年度県スポーツキャンプ・合宿

2023年07月07日

スポーツ

奄美大島でキャンプを行ったプロ野球チーム横浜DeNAベイスターズの選手ら=2023年2月1日、奄美市の名瀬運動公園市民球場

県は5日、2022年度県スポーツキャンプ・合宿実施状況調査の結果を公表した。県内でスポーツキャンプなどを行った延べ人数は前年度比5万3260人(85%)増の11万5952人。過去最多だった新型コロナウイルス禍前の19年度実績(16万572人)の約7割にまで回復した。大島地域は前年度比8767人増の2万4417人で過去最多。県内7地区では大隅地域に次いで2番目に多かった。

 

県スポーツ振興課によると、22年度はコロナ禍での行動制限が緩和され、特に年度後半に合宿再開の動きが活発となった。

 

県全体の受け入れ実人数は2万1341人(前年度比9096人増)、団体数は860団体(同286団体増)。団体別の延べ人数は大学が3万8482人で前年度の3倍超。社会人(実業団)は3万189人で過去最多となった。

 

県内の受け入れ自治体は、奄美群島の6市町村(奄美、宇検、徳之島、天城、伊仙、与論)を含む25市町村。前年度から5市町村増えた。

 

受け入れ団体数、延べ人数ともに鹿屋市が最多で228団体1万9128人。奄美市が93団体1万4372人で続いた。

 

大島地域の受け入れ状況をみると、団体別では①社会人114団体1万6538人②大学23団体3911人③プロ6団体2304人の順に多く、種目別では①陸上競技127団体1万7574人②野球13団体5730人③ゴルフ2団体518人となっている。自治体別上位は奄美市に次いで天城町47団体8508人、徳之島町5団体1137人だった。

 

大島地域では特に、陸上競技の受け入れが前年度に比べ26団体4788人増と大きく伸び、全体の受け入れ実績を押し上げた。同課は「行動制限の緩和だけでなく、地元の誘致活動の効果もあり、過去最多の受け入れにつながったのではないか」とみている。