「少ないチャンス生かす」 選抜高校野球 大島・塗木監督に聞く
2022年03月18日
スポーツ
―明秀日立の印象、注目する選手は。
総合力の非常に高いチーム。バッティングがいいと言われているが、ピッチャーを含めた守り、特に外野手の守備がいい。守備面での注目選手はピッチャーの猪俣君。角度があり、手元で変化するボールで打ちにくい。マウンドで堂々としていて大崩れしないだろう。打撃面では佐藤君。足があり、チームの得点に一番絡んでいると思う。
―今のチーム状態は。
これまでかなり練習や試合を重ね選手たちは疲れていたが、きょうの練習ではだいぶ元気が出てきた。体調を崩している選手はいないが、新型コロナの関係で練習以外では宿舎から一歩も外出できず、ストレスになっている。
―自チームのキーマンは。
攻守ともに西田。4番を務め、打点を稼ぐ彼がランナーをしっかり返すことができるか。守りの要(の正捕手)として大野の良さを引き出し、守備陣への声掛けによるポジショニングの判断など守備面でもキーマンになる。
―エース大野の調子は。
関西到着後の練習試合で4試合登板したが安定していた。ピンチはつくっても自らの責任による失点は少なかった。本番でも西田とのバッテリーが守備面での鍵になることは間違いない。
―理想とする試合展開は。
失策絡みで3点失う可能性は十分ある。うちが勝つには5点取れるかどうかが一つの鍵だが、現時点では5点取るのはかなり難しい。少ないチャンスを広げ、複数点を取っていきたい。打席に入る前に想定したことを打席内でいかに実践できるかが重要だ。
―初戦への意気込みを。
開会式に参加できないので開幕するという実感はなく、自分たちにとっての開会式は22日。最初のストライク、アウトといった一つ目を確実にとっていくことができれば、勝ちは後から付いてくる。自分たちが楽しんでプレーができれば。