商店街にギター修理専門店

2014年06月30日

社会・経済 

「ギターは生き物」と表現する大野さん。「手入れ次第で末永く使うことができる」と定期メンテの大切さを訴える

「ギターは生き物」と表現する大野さん。「手入れ次第で末永く使うことができる」と定期メンテの大切さを訴える

 奄美市名瀬末広町の商店街に7月1日、ギター修理専門店がオープンする。各種ギターのメンテナンスやリペア(修理)を中心に新品・中古楽器の販売を行うほか、試演奏できるミニスペースも設けた。「喜喜ランド」のオーナー、大野正喜さん(52)は「中・高校生と社会人とのコミュニケーションの場にしたい」と語る。
 大野さんは昨年、27年間勤めた大阪の会社を退職しUターン。プライベートでは男女ユニットバンド「Nana」のギターを担当し、昨年8月にはメジャーデビューを果たした。
 趣味が高じてオープンさせる「喜喜―」には強い思い入れがある。「これまで楽器を修理するには本土の専門店へ送らなければいけなかった。輸送時の事故はもちろん、愛着ある楽器を預けるのに担当者と顔を合わせて話せないのは不安があった。少しでも楽器オーナーの負担を掛けずに修理できる場所になれば」と話す。
 修理には細かい作業を必要とするため、時間を掛けてギターと向き合う。「自分が演奏しやすいか、が基準。妥協せず納得できる音が出るまでやりたい」