農水大臣賞に田尻さん(知名町) 県フラワーコン

2022年02月04日

社会・経済 

農林水産大臣賞を受賞した田尻さん(知名町)のグラジオラス

県花き振興会主催の2021年度県フラワーコンテストが3日、鹿児島市のかごしま県民交流センターであり、最高賞の農林水産大臣賞に田尻博樹さん(知名町)のグラジオラスが輝いた。奄美関係ではこのほか、九州農政局長賞に牧野宏秋さん(同)のテッポウユリ、日本花き卸売市場協会会長賞に西村美穂子さん(同)のソリダゴが選ばれた。

 

同コンテストは、花き生産の技術向上や商品性の高い花づくりに対する生産者の意識を高めることなどを目的に毎年開催。本年度は、11部門に昨年より48点多い計246点が出品された。

 

県内の市場関係者らが審査員を務め、商品性、品種特性、病害虫の有無などを審査。部門ごとに入賞作品(金賞、銀賞、銅賞)を選び、各部門上位から特別賞計11点を選出した。

 

審査委員長を務めた大倉野亨県フラワーセンター所長は「生産資材の高騰など厳しい栽培環境下にもかかわらず、技術力の高い作品がそろった。新型コロナウイルス禍でも花業界を盛り上げようという生産者の熱い思いを感じた」と総評。田尻さんのグラジオラスについては「立ち姿やボリューム感、花のバランスなど全体的な仕上がりが非常に高く評価された」と述べた。

 

例年、コンテストと併催している「フラワーフェスタinかごしま」は新型コロナ感染拡大防止のため昨年に続き中止。特別賞受賞作品は5日から1週間程度、鹿児島市の大型商業ビル「Li―ka1920」で展示する。