奄美テーマに個展 デザイナーの橋本さん

ステージ衣装について意見を交わす(右から)橋本さん、里さん、佐々木さん=14日、東京・渋谷

ステージ衣装について意見を交わす(右から)橋本さん、里さん、佐々木さん=14日、東京・渋谷

 大島紬と泥染めに魅せられたファッションデザイナー橋本真智子さんの個展が9~15日、東京・渋谷であった。テーマは「奄美の地・血・智」。布帛(ふはく)、皮革を泥染めして仕立てたコートやベストなど約50点を展示販売し、その魅力をアピールした。奄美市笠利町出身の歌手で女優の里アンナさんも来場し、ステージ衣装について助言を受けた。

 

 橋本さんは1974年にパリへ渡り、ファッションデザイナー高田賢三さんに師事。感性と技術に磨きをかけ80年に帰国後、オリジナルブランドを設立した。2008年に大島紬と泥染めに出合って以降、奄美大島に通い詰め、泥田に入って自ら染色も手掛けている。

 

 17回目の個展となる今回は、夏の太陽光線に映える「藍色」の作品を中心に展開。実用的なデザインに橋本さんならではのエスプリを詰め込んだ。

 

 里アンナさんは、20日に発売されるCD『Message(メッセージ)』でドラムスを演奏する佐々木俊之さんと会場を訪れた。里さんは「衣装には第三者の客観的な視点が必要。CDジャケットの撮影や記者会見の際にも橋本さんに衣装を見ていただいた。世界の現場での経験に裏付けられたアドバイスは的確」と信頼を寄せる。

 

 橋本さんは「大河ドラマへの出演をはじめ、メディアへの露出が増えている里さんだが、地に足を着けて一歩一歩自身の階段を上っている。私が追い求めているテーマは『地・血・智』。作品やステージ衣装にも、奄美の大地の力強さと島々を流れる風が持つ軽やかな空気感を盛り込んでいきたい」と次作への抱負を語った。