鶏飯のルーツ探る旅へ アジア食文化交流協会

2018年06月21日

芸能・文化

第1回総会後に交流したアジア食文化交流協会と奄美食文化プロジェクトのメンバーら=19日、奄美市

第1回総会後に交流したアジア食文化交流協会と奄美食文化プロジェクトのメンバーら=19日、奄美市

 一般社団法人アジア食文化交流協会(田﨑聡代表理事、沖縄県南城市)の第1回総会が19日、奄美市名瀬の飲食店であった。同市の久留ひろみ理事をはじめ沖縄県、兵庫県から役員5人が出席。田﨑代表理事は「アジアの玄関口として、沖縄・奄美の食文化の流れ、その延長としてアジアの食文化を勉強して広めていきたい」と抱負を述べた。

 

 同法人は、沖縄をはじめ日本、アジアの食と食文化の保存・健全化、伝統的な食文化の世界への発信・国際交流などを目的に昨年発足。理事には、食や健康に関わる専門家が顔をそろえた。

 

 総会では今後の事業として▽琉球料理のルーツを探る中国研修旅行の実施▽ホームページ作成▽九州、アジア各大学との協力連携―などを計画した。研修旅行では、奄美の鶏飯のルーツを探るため、福建省を訪問予定。

 

 久留理事は「奄美の鶏飯や豚食文化のルーツは福建省、さらには客家(はっか)料理といわれている。まずは鶏飯調査で第一歩を踏み出し、奄美・沖縄・アジアの新琉球弧発想で食文化を学んでいきたい」と話した。

 

 総会後は交流会があり、奄美の食育・地産地消の推進、地域振興を目的としたNPO法人奄美食文化プロジェクト(奄美市)のメンバーと交流した。