外来種問題学ぶ 大島高校

特定外来生物マングースの防除について講義した自然環境研究センター奄美大島事務所の松田さん(右)=19日、県立大島高校

特定外来生物マングースの防除について講義した自然環境研究センター奄美大島事務所の松田さん(右)=19日、県立大島高校

  奄美市名瀬の県立大島高校(竹井俊久校長、生徒758人)で19日、奄美大島と世界自然遺産をテーマにした講義があった。自然環境研究センター奄美大島事務所の松田維さんが同島で進む特定外来生物マングースの防除の取り組みを紹介し、外来生物から生態系を守る「入れない、捨てない、広げない」の予防三原則の徹底を呼び掛けた。

 

 総合的な学習の時間を活用して、講座を選択した1、2年生18人を対象に講義を実施した。

 

 松田さんはマングースがネズミやハブ対策として1979年に奄美市名瀬に放たれた後、全島に分布域を広げてアマミノクロウサギなどの在来生物を襲い、生態系への影響が深刻化した経緯を説明した。

 

 環境省の防除事業で2005年に捕獲作業を担う奄美マングースバスターズが発足。駆除が進んでマングースの数は次第に減少し、現在22年度の根絶を目標に取り組みが続く。松田さんは防除が進んで「在来種の生息状況が回復した」と成果を挙げた。

 

 マングースに変わって生態系への新たな脅威となっている野生化した猫(ノネコ)の問題にも触れ、「外来生物自身は悪くない。持って来たのは人間。きちんと後始末をする必要がある」と訴えた。

 

 2年生の生徒は「山に入るとどこにいってもわながある。(防除で)マングースが減ったことに驚いた。ノネコもそうだけど、人が放さないことが大事だと思う」と話した。

特定外来生物マングース

特定外来生物マングース