現役部員とOG共同で壁画修復 徳之島高校美術部

壁画の修復作業を行う徳之島高校美術部の現役部員とOGら(提供写真)

壁画の修復作業を行う徳之島高校美術部の現役部員とOGら(提供写真)

 徳之島高校美術部(平野良光顧問、部員13人)の現役部員とOGら14人が24~26日、徳之島町下久志の民家のブロック塀(高さ約2・5㍍、長さ約35㍍)に描かれた壁画の修復作業を行い、南国情緒あふれる大作をよみがえらせた。

 

 壁画があるのは泰良周治さん(70)宅。14年前、当時同高の1年生で美術部員のめい、藤坂(旧姓藤山)梨歌さん(29)=薩摩川内市在住=に「壁に落書きしてほしい」と話したのをきっかけに、部員ら7人で約1カ月かけて制作。島の海岸風景を朝、昼、夜に分け、アダンやハイビスカス、オカヤドカリなどを配置した。

 

 修復は泰良さんが藤坂さんに依頼し、藤坂さんから相談を受けた当時の部の顧問、平石厚史さん(47)=鹿児島高等特別支援学校教諭=が同部へ協力を要請した。

 

 修復作業には藤坂さんと平石さんを含む当時のメンバー4人と現役部員ら10人が参加。長年の風雨で色落ちしていた部分などに色付けをしたりして大壁画を復元させ、先輩後輩の交流も深めた。

 

 藤坂さんは「作業を通じて後輩と交流できうれしい。壁画の復元が美術部の伝統になったら」、同部の赤﨑祐斗副部長(16)は「ブロックの凸凹した部分に色付けするのが大変だった。大きな作品にかかわることができてよかった」と話した。泰良さんも「壁画の見学などでにぎわってくれたら」と笑みを浮かべた。