公共施設の利用再開 奄美市
2020年06月02日
地域
新型コロナウイルスの影響で休館が続いていた奄美市の公共施設は1日までに利用再開した。3密(密閉、密集、密接)回避のため施設によっては人数や設備に利用制限を設け、消毒清掃などの感染防止策も講じる。開館を心待ちにしていた利用者からは「友人と会えて良かった」「心地よい時間を過ごせた」などと喜びの声が聞かれた。
中心商店街にあり、子どもから高齢者まで一般利用の多い名瀬のAiAiひろばは約3か月ぶりの開放。1階はテーブルの座席を減らし、換気を徹底した。調理室やパソコンなどは当面、使用禁止する。
夕方には開館を知った多くの住民が訪れた。近くの女性(88)は「休館中はどこにも行くことができず、家の中でずっと退屈だった。久しぶりに外に出て、友人の元気な顔を見ることができて良かった」と笑顔で語った。
名瀬総合体育館と太陽が丘総合体育館(笠利町)のトレーニング室も再開した。名瀬総合体育館では午前8時半の開所から市民が訪れ、1時間の利用時間を守りながらウエートトレーニングなどに励む姿が見られた。
同市名瀬の本山末男さん(61)は「消毒や利用時間などのルールはあるが、施設を利用してのトレーニングができてうれしい。いい汗を流せた」と話した。
国内で新型コロナの感染が拡大した3月以降、同市では公共施設が軒並み休館となるなど影響が及んだ。その後は利用制限を設けるなどして再開の対象を広げてきた。