消防車が滑走路で停止、一時閉鎖 徳之島空港

2018年09月17日

地域

エンジントラブルで滑走路上に停車した化学消防車=16日午前9時20分ごろ、天城町の徳之島空港

エンジントラブルで滑走路上に停車した化学消防車=16日午前9時20分ごろ、天城町の徳之島空港

 徳之島空港で16日、走行点検中の化学消防車が滑走路上で停止するトラブルがあり、滑走路が約1時間閉鎖された。この影響で同空港を離発着する便のうち、3便が欠航、1便が鹿児島空港へ引き返して運航打ち切りとなった。約140人に影響が出た。

 

 化学消防車は空港内で発生した火災に対応する車両で、同空港には鹿所有の2台がある。空港ビルなど民間業者と管理・運用の委託契約を結び、毎日の空港業務開始前に走行点検を行っている。

 

 県港湾空港課や徳之島空港管理事務所によると、午前7時半ごろ、滑走路上で1台がエンジン停止し、空港業務開始時刻の同8時半から滑走路を閉鎖した。民間整備業者の修理でエンジンがかかり自力で車庫に戻ったため、同9時35分に閉鎖を解除した。エンジントラブルの原因は調査中。

 

 欠航したのは徳之島―鹿児島、奄美―徳之島、徳之島―沖永良部。日帰りで鹿児島に向かう予定を取りやめた天城町兼久の会社員男性(57)は「滑走路閉鎖の場面に遭遇するのは初めて。予定が狂ったが仕方がない」と肩を落とした。

 

 港湾空港課は「滑走路閉鎖による欠航で、利用者に迷惑を掛けた。再発防止に努める」としている。