「バイキングエデン」初寄港 乗客250人来島、観光楽しむ 名瀬港
2025年03月25日
社会・経済

名瀬港に初寄港したバイキングエデン=24日、奄美市名瀬
国際クルーズ客船「バイキングエデン」(4万7842トン、中国船籍)が24日、奄美市の名瀬港に初寄港した。乗客約250人が来島し、オプショナルツアーによる島内観光や名瀬市街地の散策に繰り出し奄美を満喫した。
バイキングエデンの入港は当初、17日を予定していたが、悪天候のため延期に。今回は神戸発着で、奄美大島や種子島、韓国の済州島などを経由する。乗客は日本やフィリピン、台湾、中国などからクルーズに参加している。

船内で行われた歓迎セレモニー(提供写真)
この日は正午すぎに名瀬港に入港。島内の観光名所を巡るオプショナルツアーにバス4台が出発し、ほかの乗客らは名瀬市街地を歩いて観光した。
午後3時からは船内で歓迎セレモニーがあり、奄美大島観光協会の越間得晴会長や紬美人など、地元代表者が同船代表者に記念品と花束を贈呈した。
名瀬港観光船バースには、大島紬製品や黒糖焼酎など特産品を販売する7店舗とキッチンカーが並んだ。乗客らは気になった商品を手に取って眺めたり、販売者らに内容などを質問したりしながら買い物を楽しんでいた。
山梨県から訪れた吉田みはるさん(68)と夫の幸夫さん(69)は「奄美大島は初めて。マングローブとホノホシ海岸に行った。山々の木の新緑が美しく、海の色もきれいだった」と笑顔を見せた。
午後6時半からは送別セレモニーがあり、唄者の平田まりなさんらが島唄や六調などで出港を見送った。