日ごろの感謝伝える 男性による料理や花贈呈も 知名町の2集落で「母の日」つどい

2025年05月13日

地域

男性から女性へのカーネーション贈呈もあった「住吉字、母の日のつどい」=11日、知名町

知名町の住吉、余多両集落で「母の日」の11日、女性にそれぞれ感謝を伝える集いが開かれた。男性が料理を振る舞うなど、日ごろの労をねぎらった。

 

住吉集落では青壮年団(中西勇勝団長)が主催して20年以上続けている。この日は住吉地区振興センターであり、男性、女性、子ども計30人余りが参加。テーブルには青壮年が刺し身、焼きそば、揚げ物などを用意した。

 

女性と男性がそれぞれ向かい合って並び、カーネーションを手渡して感謝を表すセレモニーもあり、女性は笑顔で受け取っていた。

 

参加したフィリピン出身の武マヤさん(55)は「フィリピンでも『母の日』はあるが、こうしてみんなで集まってするというのはない。普段会わない人にも会え、話したり食べたりするのは楽しい」と笑顔。中西団長(42)は「集落の活動は青壮年と女性組織の両輪があって成り立つ。年1回だが、感謝を伝える場として続けていきたい」と話した。

 

男性が作った料理を楽しむ余多の女性ら=11日、知名町

同集落では集落業務の可視化や共有を行い、集落の持続的な運営を支援する「パズルピース型町内会システム」の導入を進めており、この日は初めて手段の一つであるアプリ「字助」を稼働し、運営を進めた。

 

余多集落では集落(和泉清孝区長)が主催し、昨年に続く2回目の開催。女性、子どもを余多コミュニティーセンターに招き、男性が焼きそば、天ぷら、魚の煮付けなどを提供した。約60人が参加した。

 

女性からは「家では母の日でも自分で片付けしないといけないが、ここでは何もしないでいいと言われてうれしい」「幸せいっぱい、胃もいっぱい」「男性が作ってくれる料理は味付けも違っておいしい」などと好評。甲斐昭平青年団長(35)は「男は口下手な人が多いので、こういうイベントで感謝を伝えられたら」と話した。