デイゴの花咲く 諸鈍は今月下旬ごろか 瀬戸内町古仁屋

2025年05月15日

深紅の花を咲かせたコーラル橋たもとのデイゴの木=14日、瀬戸内町古仁屋

瀬戸内町古仁屋のコーラル橋周辺でデイゴが美しい花を咲かせ、地域住民や観光客の目を楽しませている。気象庁によると、古仁屋では14日午後1時ごろ、今年最高となる27・2度を観測。強い日差しに照らされたデイゴの花は鮮やかに輝き、ルビーのよう。通行人も思わず足を止めカメラに収めていた。

 

コーラル橋付近の緑地公園では同日、同町古仁屋のグラウンド・ゴルフチーム「道の駅」の会員たちが熱い戦いを繰り広げていた。徳原重成さん(82)は同日2度目のホールインワンを決め「きのう、孫が生まれた。自慢のデイゴもきれいに咲いた。きょうは観光客もたくさん写真を撮っていたよ」と花に負けない満面の笑み。

 

「道の駅」会長の久保訓久さん(85)によると、コーラル橋一帯のデイゴは4月末ごろから開花し、例年より多く花を咲かせているという。花が満開になる年は台風が多いとも。久保さんは「(台風が多いか少ないかは)半々かな」。

 

町観光案内所によると、町の文化財で天然記念物に指定されている加計呂麻島諸鈍のデイゴ並木は5月下旬~6月上旬ごろにかけ、見頃を迎える見込み。