陸自駐屯地開設でイベント 奄美市

2019年04月01日

地域

名瀬港上空を飛行するブルーインパルス(左)の見物に集まった市民ら=31日、奄美市の名瀬港観光船バース

名瀬港上空を飛行するブルーインパルス(左)の見物に集まった市民ら=31日、奄美市の名瀬港観光船バース

 陸自奄美駐屯地の開設行事に合わせた一般市民向け記念イベントが31日、奄美市名瀬長浜町の名瀬港観光船バースであった。自衛隊車両の展示、制服着用体験に加え、航空自衛隊のアクロバット飛行隊「ブルーインパルス」による上空の展示飛行が繰り広げられ、会場に詰め掛けた家族連れらは華麗な飛行に歓声を上げた。

 

 展示されたのは小型トラック、軽装甲機動車、偵察用オートバイの3車種。制服や迷彩服を着ての記念撮影ブースは大人から子どもまで人気を集めた。ブルーインパルスの現役隊員によるサイン会にも列ができた。

 

 午後0時27分、ブルーインパルス6機が上空に出現。隊形を維持しながらの360度水平旋回や、東日本大震災の被災地復興を願ってつくられた技など解説を交えながら披露した。最後は各機が直径1㌔の花びらを描き、空に幅3㌔のサクラを咲かせた。

 

 家族と大和村から駆け付けた男の子(6)は「人生で一番最高の日。6機が並んで入ってきたところに感動した」と笑顔。笠利町の男性(68)は「隊員と直接話して疑問点や人となりを知ることができた」と話した。

 

 ブルーインパルスの展示飛行は奄美では初めてとあって、港のほか、名瀬市街地にはカメラやスマートフォンを構える市民らが繰り出した。名瀬港周辺道路は見学に来た車両で2時間ほど混雑した。