「猫の日」適正飼育を啓発 パネル展示と飼い方講座 奄美大島ねこ対策協議会

2025年02月23日

猫の飼育環境づくりについて奄美猫部の久野優子代表が解説した飼い方講座=22日、奄美市名瀬

2月22日は「猫の日」。奄美大島ねこ対策協議会(事務局・奄美市世界自然遺産課)は同日、奄美市名瀬のアマホームPLAZAでネコの適正飼育を啓発するイベントを開催した。飼い猫の写真や動画、野生化した猫(ノネコ)や野良猫対策を紹介するパネル展示や飼い方講座などがあり、猫への正しい理解を促した。

 

「にゃん(2)・にゃん・にゃん」の語呂合わせで制定された猫の日。この日に合わせて同協議会が啓発イベントを実施するのは初めて。

 

奄美大島での野良猫対策や飼い猫の写真などを掲示したパネル展示=22日、奄美市名瀬

パネル展示では、奄美大島で行われている野良猫繁殖防止策として、捕獲し避妊・去勢手術をしてから元の場所に放す「TNR」などを紹介。飼い主から寄せられた愛猫の写真や動画、エピソードなども掲示した。

 

飼い方講座には、猫を飼育する人など約20人が参加。島内で猫の保護活動や適正飼育の啓発活動に取り組む一般社団法人奄美猫部の久野優子代表が講師を務めた。

 

久野代表は、参加者らの質問に応じながら室内での快適な飼育環境づくりをアドバイス。猫がリラックスできるマッサージ方法をぬいぐるみを使って実演したり、脱走対策の工夫やトイレを清潔に保つための管理方法などを解説したりした。猫は繊細で敏感な動物であることから、よく観察しながら優しく触れ合うことの大切さを強調した。

 

保護された子猫を引き取り先月から育てているという嘉川優子さん(52)=同市名瀬=は「マッサージなど参考になった。子どもたちにも自分より小さい命に対して責任を感じてもらい、家族として育てていきたい」と話した。