ウケユリ保護へ外来種駆除―湯湾岳

2015年05月28日

細い葉が特徴のタカサゴユリ(服部正策さん撮影)と、27日に湯湾岳中腹であった駆除作業=大和村

細い葉が特徴のタカサゴユリ(服部正策さん撮影)と、27日に湯湾岳中腹であった駆除作業=大和村

 奄美群島固有のウケユリを外来種から守ろうと、環境省は大和村と27日、奄美最高峰の湯湾岳(標高694㍍)の中腹に入り込んだ台湾原産のタカサゴユリの駆除作業を行った。湯湾岳に自生するウケユリと交雑して遺伝的かく乱を引き起こし、ウイルス感染でウケユリが枯死する恐れもあることから、奄美大島で野生化したタカサゴユリの駆除に乗り出した。環境省のレッドリストで、ごく近い将来、野生での絶滅の危険性が極めて高い「絶滅危惧ⅠA類(CR)」に分類。県は条例で希少野生種に指定し採取を禁じている。

タカサゴユリの駆除作業150527大和村の村道湯湾岳線