ザトウクジラに感動 調査体験に親子ら57人 奄美市
2019年03月03日
奄美市の「ふるさとリーダー奄美塾」は2日、奄美大島沿岸で冬季に来遊するザトウクジラの調査体験があった。市内の小中学生と保護者ら57人が参加。船上から大海原を悠然と泳ぐクジラの姿を観察し、奄美の自然の豊かさを体感した。
奄美塾は子どもたちの創造性や可能性を引き出し、豊かな人間性と古里への愛着を育成する目的で市教委が主催。この日は年間6回の講座の5回目。奄美クジラ・イルカ協会(興克樹会長)が実施しているクジラの調査に同行した。
調査体験は2組に分かれて実施。事前に興会長からザトウクジラの生態や特徴について説明があった。餌場のロシア周辺から繁殖や子育てのため、冬季に暖かい奄美近海に来遊することや、一頭ごとに違う尾びれの模様で個体を識別し、回遊ルートなどを調べる取り組みを紹介した。
参加者は名瀬港を出港。名瀬沖約7㌔付近で2頭の群れを確認し、頭上に水しぶきを上げる「ブロー」や、潜水前に尾びれを水面に持ち上げる「フルークアップ」を繰り返す姿に歓声を上げた。
親子で参加した朝日小学校6年の柿木瑞貴君(12)は「クジラを見つけて『やった』と思った。こんなに大きい動物がいるんだ」と笑顔。母親の真紀さん(38)は「初めて間近に見て感動しました。奄美って素晴らしい」と話した。
沖