色鮮やかに希少種描く 奄美市でロードキル防止啓発講習
2022年02月28日
世界自然遺産
奄美市内の小中学生を対象にした「ストップロードキル!マグネット製作ワークショップ」(市、奄美博物館主催)が27日、奄美市役所であった。午前と午後の計2回開催され、小中学生17人とその保護者らが参加。奄美の希少生物などをモチーフにした個性豊かなデザインを制作した。
同市が取り組む希少生物のロードキル防止啓発活動の一環。イラストレーターのpokke104さんと奄美博物館学芸員の平城達哉さんが講師を務めた。
ワークショップでは、平城さんが世界自然遺産に登録された奄美大島や徳之島などに生息する希少生物について紹介。課題となっているロードキルについて「野生生物が車にひかれるだけでなく、側溝に落ちて水に溺れたり干からびるなど、何らかの理由で道路上で死んでしまうこと」と説明した。
参加者らはpokke104さんの指導を受けながら、画用紙や大島紬柄の色紙、クレヨンなどを使ってマグネットのデザインを制作。アマミノクロウサギやルリカケスなど、奄美の希少生物を色鮮やかに描いていた。
リュウキュウコノハズクとアマミイシカワガエルのデザインに挑戦した名瀬小6年の小田島わかさん(11)は「細かい模様や羽のもふもふ感を出すように工夫した。思ったより難しかったけどうまくできたので楽しかった」と話した。
参加者らのデザインのうち5作品は、市が製作するロードキル防止啓発用マグネットのデザインとして採用される。全員分の作品は後日、コラージュアートとして奄美博物館に展示される予定。