IUCNが徳之島視察
2019年10月09日
世界自然遺産
「奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島」(鹿児島、沖縄)の世界自然遺産登録に向け、5日から沖縄県北部で現地調査していた国際自然保護連合(IUCN)の専門家2氏が8日、空路徳之島入りした。両氏は島内の推薦地視察や自然保護の取り組みを聞き取った後、夕方に奄美大島へ入った。天城町の徳之島空港では徳之島3町や徳之島観光連盟、自然保護の関係者らが横断幕を掲げて、専門家の来島を歓迎した。
来島したのはIUCN専門家のウェンディー・アン・ストラーム氏と、IUCN世界遺産部門職員のウルリーカ・オーバリ氏、環境省、林野庁の職員ら約20人。
一行は沖縄県北部での視察を午前中までに終え、午後1時すぎにチャーター便で徳之島に入った。空港ロビーでは徳之島3町と徳之島地区自然保護協議会を中心とする歓迎団約50人が横断幕を掲げて歓迎した。出迎えを受けた専門家2氏は笑顔で握手や会話を交わして記念写真に応じた後、国、県の担当者、有識者らと共に島内を視察した。
徳之島での自然保護対策などを紹介した同協議会の政武文会長(67)は「外来種対策や島民への自然保護に対する意識啓発など、前回のIUCN調査から継続、強化してきた取り組みをしっかり伝えることができた。今回は間違いなく世界自然遺産に登録されると感じている」と手応えを語った。
奄美大島の現地調査は10日まで。11、12の両日は西表島を調査する。