夏の夜彩る サガリバナ咲く 奄美市名瀬

2023年07月18日

ライトアップされ、市民の目を楽しませているサガリバナ=15日、奄美市名瀬

奄美市名瀬のアマホームPLAZA(市民交流センター)でサガリバナが見ごろを迎えている。施設を囲むように約30本が植樹され、白色や薄紅色の一夜限りの花が甘い香りを漂わせ、行き交う人々を楽しませている。

 

サガリバナ科の常緑小高木。花期は7~9月で、奄美大島が分布の北限とされる。枝から垂れ下がった30~60センチほどの花軸に房状に花を付け、無数のおしべが放射状に広がる姿は「線香花火」や「妖精」などと例えられることも。

 

同施設のサガリバナ並木は、2013年に有志が集って旧奄美市水道課施設前に植えたものが始まり。21年10月に新設された市民交流センターにも移植され、夏秋の風物詩として地域住民に親しまれている。日没から午後9時半ごろまでライトアップされる。

 

200店舗以上が軒を連ねる奄美群島一の繁華街・屋仁川(通称・やんご)にも近く、週末の夜は楽しげな酔客や観光客らが道すがらに夜の花見を楽しんでいた。例年は9月末ごろまで花が見られるという。