希少な渡り鳥ツクシガモ飛来 奄美市名瀬の大川
2020年04月06日
環境省の絶滅危惧種に指定されている冬の渡り鳥「ツクシガモ」が奄美市名瀬の大川に飛来し、地域住民らを楽しませている。
ツクシガモは全長58~67㌢。赤いくちばしと胸から背中にある茶色の帯模様が特徴。ユーラシア大陸の温帯で繁殖し、越冬のため主に九州北部に飛来。奄美にもまれに飛来する。
小湊の畑に向かう途中にツクシガモを見つけた農家の誉田浩教さん(69)は「いつも見ているシラサギとは違った鳥なので気になっていた。珍しい鳥を見ることができて良かった」と話していた。
地域住民によると、大川では4羽確認されており、夕方に餌をついばんでいる姿を見ることができるという。
奄美野鳥の会の鳥飼久裕会長によると、写真のツクシガモは雌で「北方面に帰る際、何らかの影響で迷い込んだのでは」と話していた。