来遊最盛期迎える/ザトウクジラ
2017年01月28日
奄美大島周辺海域へのザトウクジラの回遊がピークを迎え、奄美市名瀬小湊の沖に27日午前、三つの群れ合わせて7頭が出現した。体長10㍍を超える巨体をひねりながらジャンプし、背中から落ちて豪快に水しぶきを上げるなど周辺を元気に遊泳した。ザトウクジラは冬から春にかけ、カムチャツカ半島などから奄美や沖縄諸島に南下して繁殖し、子クジラは母乳と青い海ですくすく育つ。奄美クジラ・イルカ協会の興克樹会長は「奄美の世界自然遺産登録も見据え、クジラが安心して子育てできる豊かな海を守り地域活性化につなげよう」と話している。