環境教育推進などで連携 奄美野生動物医学センターと協定 奄美市

2025年03月12日

協定を結んだ奄美市の安田壮平市長(右)と新屋惣センター長=11日、奄美市名瀬の奄美市役所

奄美市と奄美野生動物医学センター(新屋惣センター長)は11日、「環境教育の推進等に関する連携協定」を締結した。市民の環境保全への意識向上や野生動物専門家の養成などで連携、協力する。

 

奄美野生動物医学センター(AWMC)は傷病野生動物の治療やリハビリ、学術研究を目的に、2024年9月に奄美市名瀬石橋町に開所。環境教育や人材育成、雇用創出への取り組みをまとめた同センターの提案書を受けて今回の連携協定が実現した。

 

協定内容は①野生動物の傷病個体の保護、飼育と展示による環境教育の場の提供②講演会や企画展の開催③奄美大島出身の野生動物専門家の養成・教育と新たな雇用創出―の3点。開始時期や詳細は同センターと市担当課が協議して実施する。

 

奄美市役所であった締結式で新屋センター長は「奄美の野生動物を通して大学や研究機関とも協力している。今後、民間だけではできないことを大きな共同体として進めたい」と抱負。

 

安田壮平市長は「地元住民が島の自然の豊かさや大切さを知り、子どもたちが将来の奄美を守っていく機運が高まれば」と期待した。